否定的な感情を抱いちゃいけない!と思っていてもどうしても感情に流されてしまうときってありますよね。
考えれば考えるほど、負のスパイラルに陥って抜け出せなくなるものです。

目次
心の中に否定的な感情を思い浮かべた時、どうすればおさまるのか、そのきっかけ、手がかりになることがヨーガスートラにありました。
ヨーガ・スートラ第2章33節
否定的想念によって撹乱された時は、反対のもの【肯定的想念】が念想されるべきである。それがプラティパクシャ・バーヴァである。
インテグラル・ヨーガより
ズバリいうと
『反対の想念を呼び起こすこと』
なのだそうです。
詳しくご紹介していきますね。
たとえば、あなたが「憎い」という感情を持っているとします。
ネガティブ中のネガティブ感情ですよね。これの反対側の想念は何かと言うと、
『愛の想念』
なんです。何も、その憎んでいる人を愛しましょう、という高度なものではなく、愛に触れている時の感情を思い出してみましょう。ということなんです。
利己的な愛ではないですよ。利己的な愛は心が苦しくなる時があります。
思い出した時、心が温かくなるような感情を思い浮かべてみましょう。
ポジティブな感情ではなく、愛の想念ですよ。
「そんなこと思い浮かばないし、思い浮かんでもネガティブな感情はなくならい!」
そんなときは、自分がポジティブになれるようなことをしてみましょう。
心が整うような本を読んでもいいですし、感受性が豊かな人は、パワースポットと呼ばれている場所に行ってみるのもいいかと思います。静かな海を眺めてみるのもいいかもしれませんね。
とにかく、環境を変え、その憎いという感情から離れてみましょう。
「現実から逃げているだけで何も解決しない」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ネガティブな感情を持っている時は、そのことしか考えられなくなってしまいます。
感情を整理するために、少し離れてみると案外すんなり、反対側の想念を作り出せるかもしれません。

そして、そのあとに
「この感情を持ち続けていたら自分はどうなるのか」
を考えてみるといいかもしれません。
少し立ち止まって考てみます。ネガティブな感情を持ち続けたままの自分に、
安定が訪れることはありますか?
幸せな自分でいられますか?
ネガティブな感情から少し離れた環境だと答えはすぐに出ると思います。
そう思いつくと、その感情が必要かどうかは分かりますよね。
日常生活を送っていれば、いろんな感情が起こることは当たり前のことです。
重要なことはその感情を引きずらないこと。いかにしてその感情を引き離すか、心を安定させるかが、ヨガではとっても大切になってきます。
これは引きずる感情だなと思ったら、ぜひ反対側の想念を思い浮かべてみてくださいね。
もし、それがネガティブな感情であったら心が温かくなるようなゆったりとした感情ですよ。
冒頭で書いた通りポジティブな感情はあまりよくないんです。
「嬉しい」「楽しい」という想いも、実は感情の浮き沈みの中の一つなんです。
変化していくものに心を置かないようにしたいんです。
ヨガと心の働きについてはこちらをそうぞ
