マントラという言葉をご存知でしょうか。
ヨガレッスンに何度か行かれたことある方は、聞いたことがあるかもしれませんね。
私が初めてヨガ教室で聞いた時の印象は「怪しそう」でした。
そう思ったことある方も少なくないのではないでしょうか。
今日はそのマントラについてご紹介しますね。
実はこのマントラ、手軽な心の修習方法なんです。(ヨガスートラに書いてありました)
マントラとは何か
なぜマントラを唱えるのか
練習法をご紹介しますね
目次
まずはじめに、マントラというのはサンスクリット語で
真言、呪文です。それを唱えることによって
『心を安定させ、適切な効果を生じさせるもの』なのです。
特定の場所に行かなくても、特定の時間を長く割かなくてもいいので、一番簡単な方法といえます。
ただし、一回唱えたからといって、すぐに心が安定できるかといえば、そんなわけはなく、当たり前ですが、アーサナと同じように繰り返しの修習が必要となります。
ですが、心を自分の内部においてマントラを唱える、それを繰り返すことによって心の静けさ、安定を得ることができるようになります。
心を内部に留めておくことも、とても重要です。心ここに在らずでマントラを唱えてもなんの意味も持ちません。
そして、唱えることを習慣ができてきたら、「自分が今何を唱えているのか」の意味も考えながら唱えてみてください。
ヨーガ・スートラにこんな言葉がありました。
これを修することにより、すべての障害が消え、同時に内なる自己の知が明け初める
ヨーガ・スートラ第1章29節
マントラの種類はたくさんありますし、祈る目的によっても様々です。
万人への祈り
om serve bhavan tusukinah
「オーム サルヴェ バヴァントゥ スキナハ」
sarve santu niramayah
「サルヴェ サントゥ ニラーマヤー」
sarve bhadrani pasyantu
「サルヴェ バッドラーニ パッシャントゥ」
ma kascit duhkhabhag bhavet
「マー カッスチー ドゥッカバーグ バヴェー」
om shanti shanti shanti
「オーム シャンティ シャンティ ヒャンティヒー」
すべての人々が幸せでありますように
すべての人々が健やかでありますように
すべての人々に繁栄がもたらされますように
すべての人々が苦しみを克服できますように
自分や自分の周りのみならず、世界中の人の平穏を祈る優しいマントラです。
長くて覚えられないし時間がないという方はこちらはいかがでしょう。
自分の思考や言葉、行動が、すべてのものの幸せや喜び、自由に貢献できますように。
ちなみに、Shanti=平和 という意味です。
これを聞いた時に、とても素敵な暖かい言葉だなと思いました。
利己的な思いは一切なく、ただ、自分が誰かに貢献できるように祈る。
実生活では、なかなか難しい思いですが、このマントラを唱えている時だけは、 100%の気持ちで祈っています。
それでも長い!という方はこちらですね
ヨガクラスの前後に、聞いた事がある方も多くいらっしゃると思います。
「オーム」というマントラ。実はこれが一番短いマントラなんです。
オームの意味、発声法をご紹介していきますね。
聖なる音、宇宙の音とも言われていますね、宇宙の始まりの時の音とも聞いた事があります。
「OM」と記される事が多いですが、そもそもは「あA」「うU」「んM」の音なんです。それが自然と繋がって「オーム」の音に聞こえるんです。
先ほどから音、音と言っているように、はっきり「あ」「う」「ん」とは発音しません。
ここで「オーム」の発声方法をご紹介しますね。
目を緩やかに閉じて、まずは呼吸を感じましょう。
イメージして音を感じる事はできましたか?
宇宙の始まりの音ということは、すべての始まりの音。
今マントラを唱えている自分が、何かその壮大なものと、繋がっている感覚を持ちながら、心を落ち着かせて修習してみてください。
始めは「怖い」「怪しそう」というイメージを持たれがちなマントラも
意味がわかると、安心しませんか?
とても短いので、ぜひ唱えてみてくださいね。
但し、その時間だけでいいので、自分が幸せになるんだ!
という思いではなく、自分以外のもののために祈ってみてください♪