心の作用には5種類あるよ!ということを書きました。
- 正しい知識(正知)
- 誤解
- ことばによる錯覚
- 睡眠
- 記憶
今回は2つ目の誤解について書いていきます。
とある出来事について、
ある種の思い、期待や憧れ、恐れやエゴなどの感情が入ると
その実態が違ったものに見えたりします。
ギャーナ・ヨーガの本の中にこんなお話がありました。
ある一つの切り株がありました。
やみの中で、どろぼうがやってきて
「警察だ」
と言いました。
恋人を待つ若者がそれを見て
「彼女だ」
と思いました。
おばけの話を聞かさていた子供はそれをみて幽霊と思い
「ぎゃー」
と叫びはじめました。
しかし、はじめからおわりまで、それは木の切り株だったのです。
これを読んだ後、日常生活を過ごしていると、腑に落ちる事柄がよくあるんです。
あることに対して、私は過度な期待をしていました。
想像することはいいことばかり、気分もうきうきで過ごしていました。
しかし
その事柄は期待通りにいかず、気分はどーんと落ち込みました。
そこで、切り株の話を思い出し、振り返ってみました。
私が期待してようが、してなかろうが事実は変わらないんだなと思いました。
自分一人で勝手に気分が上がって、そして下がっていたんだなと思うと、なんだか急に恥ずかしくなり笑ってしまい、落ち込んでいるのがバカらしく思いました。
話がそれてしまいましたが、
人は自分が『見たい』と思ったことを外の世界に見るんです。
それが、心を波立たせるんですね。
確かに波立っていましたねあの時は。
次は『ことばによる錯覚』について書きますね。