ヨガを始めようと思った時、真っ先に頭に浮かぶのはどんなことでしょう。

体が硬いからヨガに向かないな〜
そう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
よく聞きますね、この言葉。
では、実際のところどうなのでしょうか。
目次
テレビや雑誌のイメージや、ヨガの達人のするポーズのイメージで
柔らかくないとあのポーズはできない=「体が硬いと向いていないのでは?」
と考える方も多いのではないでしょうか。
確かに、テレビなどで見る綺麗なポーズは、体が柔らかくないとできません。
ですが、結論から言うと
ヨガはポーズの完成を目指すものではありません。
心身を整えながら、成長させていくものです。
なので
イメージのような、ポーズの形をするだけなら有利といえますが
実際は、体が硬くても柔らかくても、有利、不利はありません。
みんな平等なんですよ。

そんなこと言ったって、体が硬いと怪我しやすいんじゃない?
「ヨガの目的はポーズにあらず」
と言いましたが、できないポーズにチャレンジする。この心掛けは大切です。
「それなら、元から柔らかい方がいいじゃん!」
そう思われがちですが、実はそうでもないんです。
柔らかいとはいえ、最初から何もしないで難しいポーズがとれるほど、柔らかい人はなかなかいません(バレエや新体操をしてた人は別です。)
難しいポーズをするためには、筋、関節を伸ばす必要があります。
硬い人はここで”痛い痛い”という体のサインが出てきます。
ですが、柔らかい人は
「痛いけど我慢出来るかな〜」
というところで、ポーズを深めることができます。
筋力を使わずに、伸ばすことができるので、筋肉で守ることができず、関節に負担がかかりすぎてしまい、結果、怪我に繋がりやすくなってしまいます。
体の硬さ、痛みという体の”ストップサイン”に気づきにくいのです。
逆に、硬い人は、何度も壁にぶつかります。
最初は、正しく座ること、曲げることの難しさを知り
それができるようになれば、
また次、また次の壁を超えて、ポーズができるようになります。
その度に立ち止まり
ご自身の体、正しい筋肉や関節の使い方のことを、考えながら練習をすれば
怪我なく続けられます。
もし、怪我をしたとしても早く気付くことができれば、対処も早くなりますよね。
対処が早ければ、回復も早くなります。
体が柔らかい人も、怪我をしやすいから不利というのではありません。
しっかりと自分の体を感じ、限界まで関節を伸ばすのではなく
正しく筋肉を使っていくことで、怪我なくポーズを深めていくことができます。
硬い人も、怪我をしないというのではなく、
体に合った深め方をしないと、怪我をしやすくなります。
同じポーズを目指していても、道順は人それぞれです。
一人一人違います。
人それぞれに乗り越える箇所は違って、越え方も違います。
なので、みんな平等なんですよ。
通常のグループレッスンでは、一般的に軽減の指示はしますが
基本的には、みんな一緒に行いますよね。
軽減の指示も、自分を知っていないと
「自分はできる」
と思い込んでポーズを深めてしまいがちです。これが一番危険です。
怪我をしないように、自分を守れるよう、自分の体の、できること、できにくいことをしっかりと知っていきましょう。
あと、もう一つ
『周りと比べない』
自分と周りを比べていいことはありませんよ!
「自分は全然できてない」と落ち込んだり
「くやし〜〜もっとがんばろう」と無理して怪我したり
「私のほうができてるわ」と言って優越感に浸ったり
ヨガレッスンは自分に集中する時間です。しっかりと自分の心と体を見つめてあげましょうね。